11/14 ちいさな勉強会「ゆうかつ」レポート

ちいさな勉強会「ゆうかつ」は、NPO法人須高地域総合支援センター主催の、地域の人たち向けの勉強会です。
今回は、令和7年11月14日に開催された、「福祉事業所の個別支援計画について」のレポートです。
開催案内はこちら

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第2回のゆうかつのテーマは「個別支援計画」。

支援計画は誰のために何を書くの?」ということが、いろいろな支援現場でバラバラで、
中には、現場支援に全く反映されていないのでは?と思うこともしばしば。

そこで、そもそも個別支援計画とは何なのか?問い直してみるために、このテーマを設定しました。

前半の武捨さんのお話は「誰のために、何を書くのか?」がとてもクリアで、しっくりくるものでした!
資料から引用させていただきましょう

(下線も資料のまま)

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個別支援計画とは、アセスメントに基づき

・利用者(や家族)がどう地域で暮らしや活動を望むか
・その希望に近づくための事業所としての全体的な支援の方向性
・地域生活を良くするために事業所で取り組むべき課題
・事業所としてその人と一緒に目指す目標と、目標の(いつまでに)達成期限
・支援するうえで特に気をつけること(特性や権利擁護、意思決定など)

視座:役割・機能
視点:内容(頻度・量・期限・関わる人・理由・方法)
振り返り(モニタリング):利用者にとってどうだったか

・・・*・・・*・・・*・・・引用おわり

事業所として、支援者である自分たちが、自分たちの役割と機能を自覚して、
自分たちがやるべきことを書き、それを実行する。
そして「あなたにとって私たちの支援はどうでしたか?」と振り返る。

その一連の流れが個別支援。

この個別支援というものもしっくりこないことの一つです(^^;
マンツーマンで関わることを個別支援と呼んでいる場合がとても多い・・・
(あ、話が逸れるのでこれはここまで)

武捨さんの個別支援計画は、私が学んだ通りのものでした。

個別支援計画は誰のために何を書くのか?

多くの人から、誰のため?というところで、利用者のためという答えが返ってきます。
でも、個別支援計画の主語は支援者であり、支援者のために、支援者がやることを書くもの。

何のために書くのか?が、利用者の(声になっていないかもしれないことも含め)願いや希望を叶えるため。
でも、事業所や支援者が、何でもかんでも叶えることはできないから、できることを書く。

そこも、大事なことだと思います。

後半、伊藤さんにも加わっていただいて、参加者も含め、みんなでディスカッションをしました。

個別支援計画についてどう思っているか?の話では、
みんな変わり映えしないものになっているとか、毎年ほぼ同じとか(これは、悪い事ではないかもしれないけれど)
事業所や支援者の都合で書かれていることが多いとか、
現場支援者にまで共有されていないなどなど・・・

みんな、うんうんという表情。。。

そして、何が書かれているか?については、
利用者の努力目標のようになっているものが多いようです。

個別支援計画の書式は、厚労省から参照書式が出されているけれど、
事業所ごとに作成してもいいものです。

武捨さんは、今使っている書式では、支援者がすることと、利用者がすることが
ごっちゃになっていると感じているので、直していこうと思っているとのこと。

伊藤さんは、拠点のサビ管の時に作った個別支援計画は、
利用者欄と支援者欄を分けていたけれど、法人全体としては統一されていなくて、
支援者がやることがわからなくなっているところもあったと。
今は、法人全体を管轄する立場になったので、書式(個別支援計画の意味)を統一していきたいと提案しているところだそうです!

やはり、意味をちゃんと考えれば、誰のために何を書くのかがはっきりするのだろうと思います。

もう一つ、皆さんの懸案事項は、個別支援計画が現場支援に反映されていないということ。

サビ管が書いて契約して、(個人情報だから鍵付き)収納庫にしまってある・・・という感じでしょうか?
支援者のやることが書かれるのだから、現場支援者に共有されていなければ意味がないですね。

武捨さんは、現場から管理者まで繋がる会議設計にしていくことで、
日々のモニタリングを大切にしながら、
支援について管理者と現場支援者が一緒に考えていけるように心がけているとのこと。

伊藤さんのところでは、サビ管やリーダーが、現場に入って利用者やスタッフと一緒に働くようにしているとのこと。
OJTスタイルで、モニタリングと支援計画(内容や方法など)の共有ができているようです。
現場から参加してくれたスタッフさんも、それが学びになっていると話されていました!

法人や事業所の特徴によって、個別支援計画にもいろいろな特徴があるということが見えてきて、
地域のみんなで、個別支援計画を持ち寄って見せ合いっこできたらいいね、なんて声も出ていました。

小さな勉強会ですが、地域の障害福祉をより意味のある充実したものにしていくための力になるといいなぁと思っています。
次回は、(障害のある)子どもの福祉について考えるテーマになる予定。

どうしても親や家族に頼りがちな子ども時代。
現状確認と、こうなったらいいな&こうしていきたいな・・・という話にしていけたらなと思っています。

(山口久美:須高地域総合支援センター理事・ゆうかつコーディネーター)

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